03.12.14 (横国)



2003年12月14日 第二幕




     

 観戦の同伴者は甥っ子と会社サッカー仲間2人の計4人。私が17時過ぎに一番乗り、次に甥っ子、次に私と同様にどうしても締め切りを抱えて夜行バスで帰らねばならないA君。やはり最後に現れたのは、金曜日から実家の船橋に帰っているY君、彼は月曜日も有給休暇を取っている。横浜スタジアム・バックスタンド真ん中の2階席に、てんでバラバラにサッカー好きが集合。 ここでの3人の共通認識は「ACミラン、延長なしで接戦の勝利!」である。23時40分新宿発の夜行バスに乗らねばならない。何が何でもPK戦は避けねばならない。

 インザーギが先発ではない!落胆するA君。ルイコスタが先発ではない!気落ちする甥っ子。ネ、ネスタがいない!口惜しがる後ろに座るアベックの女性。ボカのテベスが先発から外れたのにも全員ががっかり。でも私の狙いはシェフチェンコ。他の3人はミラングッズを身にまとっているが、私は渋谷第一幕の格好のまま。シェフチェンコの7番ユニを次男への土産にと公式ショップに買いに行ったが、12,000円に怯み、ひと桁落として1,200円の小さいミランのペナント購入に変更した。
 ボカは、私が到着した17時半頃に選手皆んながグラウンドで、観光旅行のように写 真を撮っていた.しかし、試合前はゴールキーパーさえグラウンドの練習に現われなかった。考え過ぎかもしれないが、何か無気味である。

 ボカのゴール裏の応援団は熱い!Y君の乗ってきた満員電車の中でも、あの調子で騒いでいたらしい。ミラン側の応援コールはガンバ大阪とそっくりの応援や!??
 この寒いのにビールを買って来るY君。過去に彼は苦い経験がある。昨年、万博京都戦のボックス席観戦で、3杯目のビールを買いに行っている間に中山のVゴールが決まったことをすっかり忘れているようだ。
 前置きはこれくらいにして、いよいよ本気の試合が開始。かなり高い位置から見ているので、全体の動きが視界に捕らえられる。


★これが真の4バックか!どちらチームも攻撃になるとサイドが恐ろしく高い位 置にいる。
★センターバック2人は、相手2トップに一対一で負けないことが前提になっている。
★そらもうコンパクト!!センターサークルのほぼ直径の幅に20人いてます!
ピルロが凄い!ルイコスタが要らない理由が解った。中盤ダイヤモンド型の頂点のカカが司令塔かと思っていたが、違う。中盤ダイヤモンド型の底のピルロが司令塔や!
■攻撃に入った時、トマソンシェフチェンコが同時に裏のスペースを狙う動きは、まさに疾風。
コスタクルタ、脱帽です。37歳なのにスピード・強さ・読み・カバーに恐れ入りました。
ガットゥーゾ、この選手は恐ろしくうまいし、頭がとびきりいい。今まで勘違いしてました。スマン!
■GOAL!ピルロ?からの縦へのキラーパスに反応するFW2人。一瞬、シェフチェンコがスルーしたように見えた。トマソン男前や!3人が一斉に声を上げて席を立ち上がる!
 アレ?? Y君は我慢できずにトイレで不在や。
ロドリゲス(ボカの左サイドバック3番)の攻撃は半端じゃない。3-5-2の新井場より上がる。
■唯一知っているバロスケロット(7番)がニアーにいやらしいクロス! こぼれ球をドネ(18番)がゴール!思い通 りの展開に我ら4人も拍手喝采!?
とにかく、15,000円(運賃を入れると4万円)分、もつれろ!
■同点になりボカが冴えてくる。これが彼らのサッカーか?暗闇から獲物を狙うような感触が寒~いスタンドにも伝わって来る。
★時間だけを消費するイージーなパスを出す選手がいない。必ず、小さな局面 でもみんな勝負をしている。寄せがやたら速いこともあるが、このレベルになると勝負しないと崩せないことを、みんなが知っているのだろう。

   


 ハーフタイム。ミランゴール裏1階からウェーブを何度も起こるが、失敗に終わる。2階席を巻き込まないと、横国では難しい。何しろ2階から前の1階が見えないのだから。
 後半開始。しかし、ボカが全然グラウンドに姿を見せない。ミランの選手は5分間は冷えるグラウンドで待たされる。したたかです、ビアンチ・ボカ

カカの所でボールが、よくつまずく。そろそろ、ルイコスタの匂い。しかし、トマソンインザーギの交替。吠える両脇2人。裏飛び出し職人インザーギを拝める。トマソン、ゆっくりゆっくりサイドラインに向かって歩く。両手をを上げた瞬間、大歓声!観客は2002年ワールドカップの「あの和歌山の美談」を覚えているのだ。
ボカはフィニッシュのシュートが下手くそや。ミランGKジーダが諦めているのに、全てゴールの上を通 過していく。これが入っていれば、ボカが楽勝なのに。GKといえば、ボカのGKのキックが超特級である。都築のキックの高さを1.0としたら、0.7ぐらいに低い。ちなみに松代のキックは1.5。
テベスルイコスタが登場!しかし、ルイコスタはあまりにコンパクトな攻守に無機能。テベスは眼にも止まらぬ 速さでポストに入る。その速さはマグロンの3倍とお考えいただきたい。ポストに入れるパスがまた超速!
インザーギを観察する。面白いことに彼は、いつもわざとオフサイドポシションに立っている。そして、戻る動きをしてから前に飛び出す。それが味方への合図のようにも見える。
シードルフが明らかにサボっている。バテたのか?時計が気になり出す。マジで延長か?
★Y君が「うちに泊ってもええよ」と言ってくれるが、沈黙が流れる。ここで上司にあたる自分が弱音を吐いてはイカン。PK戦が頭をよぎる。
 その時、電光掲示板に観客数が発表される「66,757人」。待てよ!W杯のチュニジア戦より多いンちゃうの?「アカン!あの時、長い競技場を出るだけで1時間近くかかったんや」と声を押し殺す。明日が有給休暇で余裕のY君が「多分3人とも、スタジアムで早く帰らないとアカン客ベスト500に入りますね!」。・・・・3人の顔が歪む。

★延長戦開始。シェフチェンコボカGK勇敢なる奇跡のセーブ。ここで決まっていれば、ハッピーエンドやったのに・・・・・・。ボカのDF、きっちりシェフチェンコを抑えていました。さすがです。エメに怯えるJリーグDFとは格が違います。
■サボっていたシードルフが甦る。インザーギのゴールもオフサイドでシュン!

 あ~あ~、結果を見届けずに帰らなければならないのか!トヨタ・カップを掲げる所を観るのはもう諦めた。PK戦に突入。3人で最終出発時間を22:00と確認する。もう席に座っている場合ではない。皆んなで、黙々と出口の近い通 路に降りる。この大観衆に巻き込まれずに、抜け出さなくてはならない。インザーギのように鋭く飛び出さなければならない。
★通路の人の間からPK戦を拝む。ミランが一人外す。ボカも外す。よっしゃ!A君も見知らぬ 人とハイタッチ。次はコスタクルタ、今日はホンマに頑張っていた。あのバレージマルディーニ(今日もいたが、まったく衰えを知らない男)とオランダ3人衆がいたミラン黄金時代から、何年経つのだろう。
ああ!!何??、ダフッたの?? 22時02分、ボカの選手がとどめを刺す。
 間に合う! コスタクルタよ、ありがとう。6万の波から抜け出すために横国を飛び出す3人。ミランの選手と同じくらい、来年も横国に戻ってきたいと思いながら走る。しにょーらさんとたろさんが教えてくれたように、小机駅ではなく、新横浜駅に向かって一目散に。


   
夜行バスで寝られる奴が、
ホンマに羨ましかった。



                 <写真の提供は甥っ子君>
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